中国マーケット情報

2014/8

老舗飲料ブランド、ご当地サイダーとして復活相次ぐ

-懐かしさとプレミアム感を訴求し、外資系ブランドと差別化-

 老舗飲料ブランドの「山海関」が10年ぶりに復活しました。山海関は1902年から販売されていた中国で長い歴史を持つサイダーの一つでしたが、2000年の外資系メーカーとの合弁以降は、生産を停止していました。

 山海関以外にも、外資系メーカーの参入やブランドの買収・統合によって存在感が薄くなっていった老舗飲料ブランドがありますが、近年ではご当地サイダーとして、北京市の「北氷洋」、陜西省の「氷峰」などのブランドが復活し、人気を博しています。

 山海関と同じく復活した北氷洋は、過去に販売されていた定番のオレンジ味に加えて、酸梅(さんめい)、枇杷など新たなフレーバー展開を行っています。従来の販売チャネルである小売店や飲食店に加えて、京東商城などの通販サイトでの販売も行っています。昔ながらの製造手法を用いた人工甘味料などを使用しない無添加が特徴で、価格も缶入りは330mlで5元程度と、外資系ブランドの2倍以上の設定です。

 老舗ブランド飲料は、安全性の高さや健康面などを売りにしたプレミアム感が認められています。全国展開することなく、ご当地サイダーとして外資系との差別化を図りながら、消費者が感じる「懐かしさ」を訴求しており、今後の展開に注目です。

出所:“北京凱美莱信息咨詢が解説”関連記事:『新華網』2014年8月5日

4G対応スマートフォン、2014年前半は苦戦も後半に期待

-FDD-LTEサービス開始、TD-LTE対応機種拡大で-

 2013年12月、中国移動、中国聯通、中国電信の3社に4Gの通信方式であるTD-LTEのライセンスが発行されました。実質的にはTD-LTEを推進する中国移動のみが先行して4Gサービスを展開しています。

 4Gサービス対応スマートフォンの販売は、2014年に1億台を予定していましたが、実際には上半期で2,200万台にとどまりました。中国移動は対応機種の拡大や、搭載する通信方式をTD-LTE、FDD-LTEの4Gと2Gに絞り込み低価格化を図るなど、4G推進を急いでいます。

 サービス開始では後れを取っている中国聯通と中国電信も、6月にFDD-LTEのライセンスを取得し、FDD-LTEの展開を発表しています。既に基地局の建設も進んでおり、中国聯通、中国電信ともに指定の主要都市でいつでもサービスが開始できる状態です。

 対応端末に関しても、FDD-LTEは世界的に普及しているモデルがそのまま使用できるため、安価かつ多くの選択肢があります。一方、TD-LTEは搭載する通信方式を絞り込んだ結果3Gの新機種が少なくなり、低価格の4Gへの移行が進むとみられ、TD-LTE、FDD-LTE共に、2014年後半から4G対応スマートフォンの急速な拡大が予想されます。

出所:“北京凱美莱信息咨詢が解説”関連記事:『第一財経日報』2014年8月4日

Foxconn、「11屏3網2雲」の一環で事業投資続々

-民生機器製造から、自動車、ロボットなど新規分野に積極展開-

 Foxconnグループは、中国における事業拡大を次々と発表しています。2014年8月にはグループ傘下の科新能源科技的公司が、リチウムイオン電池の生産拠点建設を発表しています。携帯電話などの3C製品向けだけでなく、電動自動車(EV)向けも想定しており、今回の投資はグループが掲げる目標「11屏3網2雲」の一環として位置づけることができます。

 「11屏3網2雲」の「屏」はディスプレイ、「網」はネットワーク、「雲」はクラウドを意味します。2013年に「8屏1網1雲」を掲げ、2014年に「11屏3網2雲」へ変更されました。ディスプレイには、携帯電話、タブレット端末、ノートPC、デスクトップPC、テレビ(モバイルTV、据え置きTV)、教育用タブレット端末などに加え、EV(電動自動車)とロボット(サービスロボット含む)などがあります。「網」はインターネットに加え、IoTやスマートグリッドが、「雲」はクラウドに加えて、フォグコンピューティングの概念が含まれ、世の中の動きに常に敏感に対応し続けています。

 これまでFoxconnグループは、PCや携帯電話などの民生機器の製造を軸に展開し、代表的なものにiPhoneシリーズの製造があります。しかし、利益率はiPhoneの組立て業務を開始した当初の5.4%から、2012年の時点で2.4%にまで圧縮されており、今後は「11屏3網2雲」に新たに加わった自動車やロボット、エネルギーなど新規分野に対する積極的な展開を進めていくとみられます。

出所:“北京凱美莱信息咨詢が解説”関連記事:『第一財経日報』2014年7月28日

中国関連 書籍情報