中国マーケット情報

2014/12

モバイル決済大手、支付宝銭包が海外旅行先の交通カードオンライン購入サービス開始

-対する銀聯はNFCに注力、スマートフォンでの採用が重要に-

 モバイル決済大手の「支付宝銭包(Alipay Wallet)」が、海外の旅行先で使用できる交通カードのオンライン購入サービスを開始しました。

 ユーザーは、あらかじめオンライン上でカードを購入し、現地に到着してからカードを受け取る仕組みで、電車やバスの利用だけでなく、割引クーポンや商品券なども利用できます。このサービスは、マカオ、シンガポール、タイで展開され、まもなく韓国でも開始する予定で、主にこれらの地域に観光で訪れる中国人をターゲットにしています。支付宝銭包は、今回のサービスにより海外での知名度向上やグローバルビジネス拡大を進めていくようです。

 支付宝銭包と競合する「銀聯(Union Pay)」はNFCを利用した「閃付(Quick Pass)」でモバイル決済事業に注力しています。閃付に対応したPOS端末は500万台突破しており、利用シーンもスーパー、ファストフード、駐車場、自動販売機、交通領域までカバーしています。NFCを利用した決済サービスはモバイル決済の中では後発ですが、スマートフォンでの搭載により大きく普及するとみられます。

出所:“北京凱美莱信息咨詢が解説”関連記事:『第一財経日報』2014年12月02日

農村部でのネット通販「赶街網」と「逐昌模式」がカギ

-物流コストなど課題もあるが、大きな潜在性に期待-

 都市部において定着したネット通販は、今後は農村部での需要拡大が期待されています。農村部では大型小売店の出店がないため、豊富な品揃えのネット通販は魅力的です。これまではPCやブロードバンドの普及の遅れがネックとなっていましたが、農村部向けのネット通販に注力する「赶街網」は農村部にある小さな商店にインターネットができるPCを提供することで、普及を進めています。

 PCを提供された商店が村人の購入を代行し、注文した商品を商店で受取ることができます。注文代金に対して、最大で10%の代行手数料を商店が受け取ることができ、従来のビジネスと競合しないようになっています。

 また、農村部の中心産業である農業で、農産物のネット販売を想定した動きも見られます。自分でネット販売を取り仕切ることができる人は限られることから、地域で協会を設立し農産物のネット販売を一括して請け負う「逐昌模式」というビジネスモデルも生まれています。

 PCなどの先行投資の回収が難しいと見られていることや、農村部では住戸が分散しているため、物流の効率が悪く、コストが高くなる傾向もあり、進めていくのは簡単ではないとの指摘もありますが、農村部でのネット通販には大きな潜在性があるといえます。

出所:“北京凱美莱信息咨詢が解説”関連記事:『第一財経日報』2014年11月11日

中国メーカーによる外資系半導体メーカーの買収が相次ぐ

-11月STATS ChipPAC、12月FlipChip International-

 政府が2015年における中国の半導体産業を3,500億元以上の規模にする目標を掲げて以降、業界は急速に動いています。

 直近でも、中国メーカーによる外資系半導体メーカーの買収が相次いでいます。たとえば11月には、江蘇長電科技(Changjiang Elec,Tech)が7.8億ドルで、シンガポールのSTATS ChipPAC(台湾の子会社二社を除く)の買収を発表し、同事業を展開する上位メーカーを買収することで、一気にグローバルシェアのトップクラスに駆け上がる計画です。また、12月には、天水華天科技(Huatian Technology)が技術力や特許競争力の向上を狙い4,060万ドルで、FlipChip International(米)の買収を発表しました。

 中国メーカーから外資系メーカーへの働きかけだけでなく、外資系半導体メーカーも、積極的に中国半導体メーカーとの提携を進める動きもみられ、中国内外のメーカーへ大きな影響を与えると見られています。

出所:“北京凱美莱信息咨詢が解説”関連記事:『網易科技』2014年12月06日

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