機能付与/環境対応塗料市場 市場動向1

マーケット情報TOP
塗料は被塗物の保護や美装、高機能/性能化を目的に表面に塗布する材料である。近年ではさまざまな機能/性能を付与することができる塗料・コーティング材が投入され、熱的機能、光的機能、電気的機能、物理・化学的機能などの付加機能/性能ニーズに対応した製品や、機能付与と同時に、世界的な環境負荷軽減へのニーズの高まりから、より環境負荷の小さい環境対応製品が実績を伸ばしている。

■市場動向
市場の半数を占める建築用塗料では、VOCレスへの動きが進み、国内外で水系塗料が主流となっている。工業用塗料では希釈材が不要な粉体塗料が大きく実績を伸ばしており、市場全体のおよそ4割を占めるほどに成長している。

今後も自動車用塗料や工業用塗料、建築用塗料など多くの塗料市場において、機能付与と環境対応の両面から機能性塗料へのニーズは一層高まっていく見通しである。

■塗料世界市場
バイオマス利活用市場のトレンド
富士キメラ総研調べ

2014年2018年予測2014年比
10兆9,641億円13兆2,092億円120.5%

建築用塗料、構造物用塗料、工業用塗料、自動車用塗料、船舶・航空宇宙用塗料の5分野を対象とする。


2014年の塗料世界市場は10兆9,641億円となった。中心となる建築用は市場の50%弱を占め、多くがアクリルをベースとした安価な汎用塗料である。これに次ぐ工業用は、建築資材、電子機器、機械向け製品の塗装に用いられ、特に粉体塗料が多い。自動車用は自動車生産台数の増加に連動して拡大し、構造物用はインフラ整備が進む中国を中心とした新興国の需要により拡大している。

2018年には2014年比20.5%増の13兆2,092億円が予測される。分野別の構成比に大きな変動はないが、品目別には建築需要の拡大から外装用塗料や屋根用塗料(共に建築用)、自動車生産台数の増加により中上塗り用塗料や下塗り用塗料、化成処理剤(共に自動車用)の伸びが比較的高い。

■塗料国内市場
バイオマス利活用市場のトレンド
富士キメラ総研調べ

2014年2018年予測2014年比
6,716億円6,724億円100.1%

世界市場を調査した5分野に加え、道路用塗料を対象に加えた。


世界市場で需要拡大が期待されている建築用や自動車用も、国内では建築需要が頭打ちであり、自動車生産台数がほぼ横ばいであることから伸びは限定的となる。一方で、歩行者の安全確保や景観性、遮熱性が評価されて採用が拡大するカラー舗装用塗料(道路用)をはじめ、航空機用塗料(船舶・航空宇宙用)や鋼管・パイプ用塗料(構造物用)の伸びが高い。

参考文献:「2015年年版 機能性塗料市場・グローバル展開と将来展望」
(2015年07月06日:富士キメラ総研)

エンプラ関連専門サイト EnplaNet Books


戻る
エンプラ関連情報サイト エンプラネット トップページ