機能付与/環境対応塗料市場 市場動向2

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第二回目は具体的な機能用途別の市場動向を解説する。

■機能性塗料国内市場(前回掲載の塗料国内市場内数)
2018年予測 機能別構成比
富士キメラ総研調べ

2014年2018年予測2014年比
2,865億円3,105億円108.4%

環境対応塗料、熱的機能塗料、光的機能塗料、電気的機能塗料、物理・化学的機能塗料の5分野を対象とする。


※市場規模集計対象製品一覧
環境対応塗料粉体塗料、光触媒塗料・コーティング剤、親水性コーティング剤、天然素材系塗料
熱的機能塗料遮熱塗料、遮熱ガラスコーティング剤、耐熱塗料、耐火塗料
光的機能塗料蓄光塗料、蛍光塗料、偏光性塗料、UV硬化塗料
電気的機能塗料帯電防止塗料、電波吸収塗料
物理・化学的機能塗料重防食塗料、超厚膜塗料、水中硬化型塗料、船底防汚塗料、高耐候性塗料、結露防止塗料、着雪氷防止・超撥水性塗料、ウレタン防水塗料、自己修復塗料

今回集計対象とした塗料市場の内、機能性塗料は4割以上を占める。重防食塗料や高耐候性塗料など汎用的に採用される製品も多いことから、物理・化学的機能の比率が高い。このほか、粉体塗料(環境対応)、遮熱塗料(熱的機能)なども汎用塗料からの代替が進んでおり市場規模が大きい。

機能性塗料の中で高い伸びが期待されるのは、防汚機能を付与する製品として認知度が向上している親水性コーティング剤、VOCレスや消臭機能、抗菌・抗ウイルス性のある天然素材系塗料(共に環境対応)、耐火被覆材からの代替が進む耐火塗料(熱的機能)などである。

なお、2020年の東京五輪に向けて関連施設などで、より付加価値の高い機能性塗料の需要増が期待される。

■注目機能性塗料製品の市場動向
粉体塗料国内市場
2014年2018年予測2014年比
310億円357億円115.2%
富士キメラ総研調べ

VOCレスで、塗装量過剰分の回収、再利用が可能な塗料である。環境性を重視するユーザーが溶剤系からシフトし、土木建築資材や金属家具、産業機械など幅広い用途で採用される。粉体塗料へのシフトには設備投資が必要となるため、急激な拡大には至らないとみられるが、堅調に推移し2018年には2014年比15.2%増の357億円が予測される。

粉体塗料を定着させるには焼付け工程が必要なため、被塗物は金属中心であるが、低温硬化への対応も進められており、プラスチックや木材など新たな用途開拓が進めば市場拡大はさらに加速すると期待される。

遮熱塗料国内市場
2014年2018年予測2014年比
198億円222億円112.1%
富士キメラ総研調べ

太陽光(近赤外線)を効率的に反射することで塗膜および被塗物の温度上昇を抑える塗料である。

地球温暖化やヒートアイランド現象への有効な対策として、以前から国や地方自治体により普及が進められており、省エネ意識の高まりや、施工が簡単ですぐに節電効果が期待できることから、需要が高まっている。

汎用性も高いことから一般塗料を代替しており、住宅や工場、倉庫などの建築物の屋根や外壁、コンテナやタンクなどの設置物、自動車やバスなどのボディ、路面など様々な用途で採用される。東京五輪開催に伴うインフラ整備・建築需要も期待され、既にマラソンコースに塗布し温度上昇を抑制する取り組みなども進められている。

参考文献:「2015年年版 機能性塗料市場・グローバル展開と将来展望」
(2015年07月06日:富士キメラ総研)

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