光学透明部品市場 市場動向4

マーケット情報TOP
■(3)エレクトロニクス分野
■部材別市場規模推移単位:百万円
品目名2014年2015年2019年19/’14年
伸び率
実績構成比見込構成比予測構成比
LCD用基板850,00046.7%870,00046.3%894,00045.1%105.2
AMOLED用基板3,5950.2%5,0100.3%7,3850.4%205.4
透明導電性基板132,5757.3%131,5607.0%116,3905.9%87.8
タッチパネル用カバー130,9407.2%141,1007.5%156,3907.9%119.4
太陽電池用基板12,3800.7%14,7250.8%25,0601.3%202.4
半導体用フォトマスク297,00016.3%310,00016.5%340,00017.2%114.5
液晶用フォトマスク60,0003.3%65,0003.5%80,0004.0%133.3
EUV用マスク00.0%00.0%5000.0% 
ペリクル(半導体用・液晶用)25,3001.4%26,5001.4%29,1001.5%115.0
光ナノインプリント用マスターモールト6500.0%8500.0%2,0000.1%307.7
LED用封止材・シート33,4001.8%33,5001.8%34,3001.7%102.7
光ファイバ275,00015.1%281,50015.0%294,70014.9%107.2
スマートウォッチ用カバー4800.0%5200.0%1,5000.1%312.5
合計1,821,320100.0%1,880,265100.0%1,981,325100.0%108.8
富士経済調べ

LCD用基板は、テレビ市場の成熟によりパネルの生産が伸び悩んでおり、需要の伸びも鈍化していくと見られる。

AMOLED用基板はスマートフォン向けで需要が拡大してきた。今後も、ウェアラブル端末やスマートフォンを中心に中小型ディスプレイ向けで需要が拡大していく見通しである。

透明導電性基板はスマートフォンが主力用途である。スマートフォンの伸びも徐々に鈍化しつつあり、またスマートフォンに次ぐ大口用途であったタブレット端末の需要が減少に転じ、加えて低価格化も進むことから、透明導電性基板の市場は金額ベースでは縮小していくと見込まれる。

タッチパネル用カバーはタブレット端末が最大用途であるが、大型化傾向にあるスマートフォンやノートPCなどとの競合により製品需要が低迷しているため、タブレット端末向けタッチパネル用カバーの需要も伸び悩んでいる。一方、主要用途であるスマートフォンは中国や東南アジアなど新興国での普及により生産拡大が続いており、また画面が大型化する傾向にあることから、スマートフォン向けタッチパネル用カバーの需要は拡大している。

太陽電池用基板は、薄膜シリコン太陽電池が最大用途である。薄膜シリコン太陽電池は発電効率が劣るものの価格は安く、新興国などで需要が拡大している。そのため、太陽電池用基板の需要も拡大している。

半導体用フォトマスクは、スマートフォンや車載関連の成長により好調に推移し、2014年は前年比10%程度の伸び率となった。しかし、価格下落が大きく、中長期的な市場は数%程度の伸び率で推移するものと予測される。液晶用フォトマスク市場は、スマートフォン等の中小型パネルの成長に伴い、拡大してきた。液晶市場ではスマートフォンやタブレット端末の成長が鈍化しているが、4Kテレビの普及や大型化が進んでいるため、パネルメーカーの投資も期待できる。そのため、マスク需要は当面堅調に増加すると想定される。

EUV用マスク需要は、EUVの量産技術の確立次第である。実用化には少なくとも250W以上の光源出力が必要となると仮定すると、現状の技術ロードマップでも実用化されるのは早くて2018年以降となる可能性が高い。

ペリクルは通常、半導体用・液晶用マスクともに片側に付けて出荷されるため、市場はマスクの生産量と連動した動きとなる。半導体用ペリクルは、セット枚数も多い先端マスクの増加分が牽引している。液晶用ペリクルはセット枚数が増加しており、中国パネルメーカーの新設投資も活発である。

光ナノインプリント用マスターモールドは、今後は次世代半導体製造用への適用が期待されている。DRAM、ロジックICへと採用用途が広がり、マスターモールドの需要も拡大期に入るものと想定される。

LED用封止材は堅調に推移している。シートタイプは導入ユーザーが一部に限られ、販売量は僅少となっている。OLED照明はLEDに比べて発光効率や寿命が劣り、製品価格も高いため、一般照明としての利用は低い。しかし、面発光、薄型などの特徴を活かしデザイン性を重視した小型照明器具や商業施設のデザイン照明向けで着実に採用は拡大しており、基板材料の需要も伸びている。

石英系光ファイバは、東南アジアやインド、南米、アフリカといった新興地域での需要拡大が期待されている。プラスチック系光ファイバは、北米や中国で旺盛な需要のあった景観照明用の需要が、リーマンショック後大幅に減退したものの、欧州カーメーカーを中心に車載電装用の採用が拡大し、需要が拡大している。

スマートウォッチ市場は、2015年以降「Apple Watch」が牽引し、長期的にも拡大する見通しである。そのため、スマートウォッチ用カバー需要も拡大している。

■樹脂化動向
AMOLED用基板はガラス製が大半である。しかし、スマートフォンやスマートウォッチを中心に樹脂製基板の採用拡大が進み、2019年には樹脂製の構成比が約2割になると見込まれる。

透明導電性基板はガラス製から樹脂製へと代替が進んだ。透明導電性ガラスを用いたタッチパネルは、スマートフォンやタブレット端末でニーズの高い薄型化、軽量化に向かず、現在は透明導電性フィルムが主流となっている。

タッチパネル用カバーでは、ガラス製が9割以上を占める。樹脂製が採用されるのは、スマートフォンやタブレット端末のローエンドモデル、安全性が重視される車載ディスプレイ向けとなっている。

太陽電池用基板は、発電素子を成膜する際の高温プロセスに対する耐熱性や設置時の耐候性が求められるため、基板材料にはガラスが採用されている。また、フレキシブルタイプでも耐熱性に優れ、また価格も安いステンレスなどの金属箔の採用が多く、プラスチック基材の採用は少ない。

OLED照明用基板は耐熱性や耐薬品性、表面平滑性が求められ、現状ではガラス基板の採用が主流となっている。しかし、樹脂製基板の開発も進められており、2019年頃には樹脂製基板の普及拡大が見込まれる。

光ファイバは通信幹線網や海底ケーブルといった長距離伝送で用いられている石英系光ファイバが殆どである。樹脂系光ファイバは伝送距離が短く、FA通信や車載LAN用などの短距離伝送用途での採用となっている。

■(4)レーザー・理化学分野
■部材別市場規模推移単位:百万円
品目名2014年2015年2019年19/’14年
伸び率
実績構成比見込構成比予測構成比
レーザー発振器1,100,00090.1%1,172,00090.3%1,450,00091.1%131.8
AMOLED用基板66,0005.4%69,0005.3%80,0005.0%121.2
小計1,166,00095.5%1,241,00095.7%1,530,00096.1%131.2
DNAチップ55,0004.5%56,4004.3%61,8003.9%112.4
合計1,221,000100.0%1,297,400100.0%1,591,800100.0%130.4
富士経済調べ

レーザー発振器は、世界的に主要用途の機械加工に加え、医療、検査装置など応用分野が拡大している。特に中国、インド、その他新興国では製造業の発展と連動して増加している。また日本やドイツ、米国等の先進工業国では検査装置や医療、次世代光源として応用展開が進み、長期的には全体で5~7%程度の成長率は確保するものと期待される。

レーザー光学製品の需要は、産業用を筆頭に医療や研究開発、軍事用などで着実に拡大傾向を辿っている。基本的に光学部品市場もこれと連動して増加傾向で推移している。

ライフサイエンス市場の大きい米国がDNA チップ市場を牽引している。ただし、DNA チップの単価は下落傾向にあり、市場の伸びは緩やかである。

■樹脂化動向
レーザー発振器を含めレーザー光学部品には合成石英ガラス、光学ガラス、フッ化物結晶などが採用され、樹脂は使用しない。また、固体レーザーには特殊ガラスやサファイア等が使用されている。

DNAチップでは海外大手の複数社がガラスを採用しており、全体のおよそ9割がガラス製である。日系DNAチップメーカー(三菱レイヨンや東レ等)は独自技術により樹脂を採用している。

参考文献:「2015年 光学/透明部品・材料市場の現状と将来展望」
(2015年05月19日:富士経済)

メディカルソリューション、人工知能など注目業界特集


戻る
エンプラ関連情報サイト エンプラネット トップページ