HV/PHV/EVの世界市場 市場動向1

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自動車産業は環境規制への対応が急務となる中で、各国の普及促進策を背景に次世代自動車の普及は拡大している。同時に、各自動車メーカーの開発競争も激しさを増し、EVやFCV市場が本格化するためのインフラ整備などが課題となっている。

そこで、今回は次世代自動車の本命とみられるHV/PHV/EVの市場概況を俯瞰してみた。

■1.HV市場(出荷ベース)
2014年2035年予測2014年比
172万台631万台3.7倍
※トラック・バス/超小型モビリティを除く
富士経済調べ

2014年のHV世界市場は172万台となった。日本は、ガソリン価格が高騰したことと、トヨタ自動車と本田技研工業が車種を拡充したことから市場は拡大した。北米はガソリン価格が下落したことと、投入車種が少なかったことから縮小した。欧州は、2021年から新車乗用車のCO2排出量を95g/㎞以下とするなど、規制が厳しくなることから、PHV、EVだけではなく、HVの販売も増加した。中国は市場をけん引している日本車の増加により市場は大幅に拡大した。

2015年以降は、トヨタ自動車と本田技研工業の燃費競争がJC08モードで40㎞/L以上のレベルに達するほか、日本では日産自動車がHVの本格普及に向けた新車種の投入により、市場拡大が予想される。日本以外ではゼロエミッション・ローエミッションカーの概念から外されるものの、HVは車両価格や利便性においてもPHVなどに比べて優位性があり、当面はCO2規制や燃費規制の対策需要は続くと予想される。2035年は、2014年比3.7倍の631万台が予測される。

■2.PHV市場(出荷ベース)
2014年2035年予測2014年比
12万台611万台50.9倍
※トラック・バス/超小型モビリティを除く
富士経済調べ

2014年のPHV世界市場は12万台となった。欧州ではオランダに加えて、補助金政策の後押しを受けた英国の市場が拡大した。中国ではBYD「Qin」の販売が好調で、大幅に拡大した。北米はFordの販売が好調であったことに加え、VWなどによる新車種投入により拡大した。

2015年以降も米国や欧州、中国などでは補助金政策の下支えにより市場が拡大すると予想される。また、自動車メーカー各社は主要国の環境規制が厳しくなる2018年頃に向けて車種の拡充を計画していることから、ユーザーの選択肢も広がるとみられる。欧州では数多いディーゼル車ユーザーに対して、欧州系メーカーから48Vマイルドハイブリッド車が提案されるが、2025年以降ディーゼル車からの置き替えが進むのはPHVであり、PHVが電動自動車の主流になると予想される。中国市場は欧米車が市場をけん引するが、バッテリー価格の低下と中国車の品質向上に伴い、市場は拡大すると予測される。

■3.EV市場(出荷ベース)
2014年2035年予測2014年比
19万台463万台24.4倍
※トラック・バス/超小型モビリティを除く
富士経済調べ

2014年のEV世界市場は19万台となった。投入車種の増加に加え、1車種当たりの販売台数も飛躍的に増大し市場は拡大した。欧州やカリフォルニアなどエコカーキャンペーンが盛んな地域において、充電インフラの増加やこれに伴うサービスの充実以外にもEVの価値を認識するユーザーが着実に増加したと考えられる。

欧州などでは、航続距離の延伸、EVならではの技術やサービスがさらに充実することで、リピート需要に加えて新規ユーザーを取り込み、市場は大幅に増加すると予想される。2020年代前半までは補助金などを起爆剤に市場は急拡大し、その後EVの定着とともに2035年までは堅調な推移が予測される。

参考文献:「2015年版 HEV,EV関連市場徹底分析調査」
(2015年06月19日:富士経済)

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