耐熱、光学・透明ポリマーの世界市場 市場動向4

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本レポートは、今回の引用調査資料において用途規模を算出した31品目を対象に、どのような用途分野で利用されているかを示した。

■用途別世界需要動向(2014年)

単位:t
 耐熱ポリマー
(17品目)
光学・透明ポリマー
(14品目)
合計
①エネルギー分野240,79510.515,5400.5256,3354.8
②自動車分野1,887,58082.3759,80025.12,647,38049.7
③航空宇宙分野21,9001.021,9000.4
④光学・透明分野1551,667,57355.01,667,72831.3
⑤その他143,550100.03,030,513100.05,324,493100.0
合計2,293,980100.03,030,513100.05,324,493100.0
富士キメラ総研推定

※上記数値に含まれる対象製品群
耐熱ポリマー
(17品目)
耐熱ABS、脂肪族PA、芳香族PA、変性PPE、サルフォン系樹脂(PES・PSU・PPSU)、PEI(ポリエーテルイミド)、耐熱ポリエステル、SPS(シンジオタクチックポリスチレン)、PPS(コンパウンド)、PPS(繊維・フィルム用)、PEEK、LCP、熱可塑性PI、PI(フィルム・ワニス)、フッ素、エポキシ、シリコーン
光学・透明ポリマー
(14品目)
PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PC、COP・COC(環状ポリオレフィン)、フルオレン系ポリエステル、PEN、PET(汎用PET以外)、透明ABS、MS・MBS、SBC(スチレン・ブタジエンコポリマー)、PMP(ポリメチルペンテン)、透明PA、透明PI、透明フッ素、メネガレンズ用熱硬化性樹脂

①エネルギー分野(2014年世界需要)

用途販売量t主要ポリマー
風力発電180,00070.2エポキシが、風量発電ブレード用マトリクス樹脂として採用されている。
LED37,47514.6芳香族PAが、LEDのリフレクターやソケットに採用されている。
太陽電池28,50511.1フッ素は、太陽電池のバックシート向けに大きな需要を獲得している。また、LiBのバインダーや電解質添加にも採用されている。変性PPEは、太陽電池のジャンクションボックスやLiB、燃料電池の電池ケースなどに幅広く採用されている。
LiB、次世代電池8,7553.4
燃料電池1,6000.7
合計256,335100.0 
富士キメラ総研推定

②自動車分野(2014年世界需要)

ポリマー2014年
販売量t
自動車部品対応部位
外装内装電装その他
脂肪族PA1,190,000  
PC554,000  
耐熱ABS1,190,000  
PMMA1,190,000  
変性PPE1,190,000  
PPS(コンパウンド)1,190,000  
芳香族PA1,190,000  
フッ素1,190,000  
SPS1,190,000   
PEI1,190,000 
その他1,190,000  
合計2,647,380 
※自動車部品その他は、機構部品、燃料周り、排気系等である。富士キメラ総研推定

外装部位は、汎用領域であるABSやPMMA、PC(PC/ABS)、変性PPEなどが採用される。一部競合関係もある。内装は、圧倒的にPP樹脂が大半を占めているが、PCやPMMAは、カバーなどに採用されている他、PC/ABSやABSは塗装対応の部位に利用されている。内装用は、採用される場所により耐熱温度要求が変わるため、微妙に競合・すみ分けの状態が混在している。電装品は範囲が広いが、電装モジュール関係のカバーや筐体、センサー部品、ワイヤハーネス、コネクター、電池、モーター部品などの用途がある。120℃までの耐熱領域、150℃までの耐熱領域(主にエンジン周辺)、200℃までの耐熱領域(主に燃料、排気周辺)などに分類され、基本的にどれも耐熱樹脂が採用されている。またポリマーの吸水率がポイントで、水回りの適用や寸法安定性要求に対応した樹脂が拡大している。

③航空宇宙分野(2014年世界需要)
航空宇宙分野は、航空機向けがほぼ全量を占め、耐熱ポリマー6品目で2014年21,900tの実績がある。航空機需要は近年拡大傾向にあり、ポリマーも需要は伸長傾向にある。

耐熱ポリマー販売量t用途
フッ素10,50047.9航空機用ケーブル、CFRP用離型フィルム
エポキシ9,50043.4航空機用CFRPマトリクス樹脂
サルファン系樹脂1,5006.8航空機用CFRP添加剤
PI(フィルム・ワニス用)3501.6電線被覆、絶縁シート、断熱材関連、他
PEEK500.3航空機用CFRPマトリクス樹脂
PEI軍事・宇宙開発用向けはPEIが内装部品で一部採用があるものの、生産量が限られている。
合計21,900100.0 
富士キメラ総研推定

④光学・透明分野(2014年世界需要)
航空宇宙分野は、航空機向けがほぼ全量を占め、耐熱ポリマー6品目で2014年21,900tの実績がある。航空機需要は近年拡大傾向にあり、ポリマーも需要は伸長傾向にある。

用途販売量t主要ポリマー
透明部品895,20053.7雑貨や玩具、家電部品などの透明部品用途では、成型加工性や耐衝撃性、光沢性などが求められ、PMMA、透明ABS、SBC、MSなどが主に採用されている。
光学フィルム・シート316,08719.0LCD用バックライトに使用される導光板や拡散板、3Mの輝度向上フィルム製品「DBEF」、タッチパネルの透明導電性フィルム(フィルムセンサー)向けに採用がある。需要の多い導光板では、光学特性に優れるPMMAが主流である。
光学レンズ106,1306.4メガネレンズ向け、スマートフォンやプリンター、車載などカメラレンズ向けの採用が主体である。メガネレンズ用熱硬化性樹脂、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器のカメラレンズなどにはCOP・COCやフルオレン系ポリエステル、PCなどが採用されている。
その他光学部品350,31120.9CDやDVD、Blu-ray Discなどの光ディスク向けにPCの採用が多い。光ファイバーは、コアやクラッドなどにPMMAや透明フッ素が採用されている。
合計1,667,728100.0 
富士キメラ総研推定

参考文献:「2015年 耐熱・光学ポリマー市場の現状と将来展望」
(2015年08月25日:富士キメラ総研)

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