二輪車向け電装システムの世界市場 市場動向2

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本レポートは、二輪車向け電装システム(9品目対象)市場を記載する。

■二輪車向け電装システム分野別世界市場

 2014年2020年予測2014年比2025年予測2020年比
合計7,677億円1兆1,008億円143.4%1兆3,595億円123.5%
パワートレイン系6,488億円9,759億円150.4%1兆2,255億円125.6%
走行安全系54億円116億円214.8%119億円102.6%
ボディ系466億円482億円103.4%536億円111.2%
情報系669億円651億円97.3%685億円105.2%
富士キメラ総研推定
※パワートレイン系(フューエルインジェクションシステム、アイドリングストップシステム、電動システム)、走行安全系(ブレーキ制御システム:ABS、安全運転支援システム:ADAS、エアバックシステム)、ボディ系(ヘッドランプシステム)、情報系(車載メーターシステム、情報通信システム)

2014年の二輪車向け電装システム(上記9品目を対象)市場は7,677億円となった。パワートレイン系、走行安全系、情報系は、四輪車で使用されているシステムやデバイスなどが二輪車へも搭載され、四輪車電装化に追従する形で二輪車電装化も進展していくとみられる。一方、ボディ系などの利便性や快適性に寄与する電装品に関しては、二輪車独自のシステムが今後構築されるとみられる。

パワートレイン系システムの2014年市場規模は6,488億円であり、全システム中84.5%のウェイトを示した。走行安全系システムはABS(ブレーキ制御システム)が市場の中心であり、EUや日本における搭載義務化に伴い今後市場をけん引するとみられる。ボディ系システムは、ヘッドランプシステムに占めるLED使用量の増加に伴い金額市場は拡大を続ける。また、情報系システムは二輪車1台につき一つ搭載される車載メーターシステムが市場の中心であり、現状主流の機械式メーターからデジタルメーターへの切り替えには時間がかかるとみられる。マルチインフォメーションシステムの採用により継続的に発展していくとみられる。

■二輪車向けパワートレイン系システムの世界市場

 2014年2020年予測2014年比2025年予測2020年比
パワートレイン系システム6,488億円9,759億円150.4%1兆2,255億円125.6%
フューエルインジェクションシステム3,635億円6,361億円174.1%8,445億円132.8%
アイドリングストップシステム112億円843億円752.7%1,247億円147.9%
電動システム2,741億円2,555億円93.2%2,563億円100.3%
富士キメラ総研推定

パワートレイン系システムは、排ガス規制に対するパワートレインの電子制御化・電動化が大きな成長要因となっている。フューエルインジェクションシステムは、排ガス規制の厳格化が進むにつれ、キャブレターでは対応できなくなっていくため、搭載が大幅に拡大していくことが予測される。2015年日本、NAFTAで生産された二輪車は94.7%の搭載率となった。中国やインドでの搭載率はまだ低く、それぞれ4.5%、1.9%となった。今後、各国での搭載率が高まり、2025年には世界二輪車生産台数の76.9%までに上昇すると予測される。アイドリングストップシステムは、ホンダのACGスターターが一般化している。CO2排出量削減を目的に当該システムの搭載が、今後進んでいくものとみられる。電動システムは、電動バイクのドライブユニット、サイクルコンピュータ、バッテリーパックをまとめて電動システムとして市場規模を算出した。今後も生産台数に変化が見られず、市場の停滞が続くと見られる。

■二輪車向け走行安全系システムの世界市場

 2014年2020年予測2014年比2025年予測2020年比
走行安全系システム54億円116億円214.8%119億円102.6%
ブレーキ制御システム
(ABS)
53億円113億円213.2%114億円100.9%
安全走行支援システム
(ADAS)
0.3億円0.5億円166.7%
エアバックシステム1億円2.9億円290.0%4.7億円162.1%
富士キメラ総研推定

走行安全系システムは、日本、EU、NAFTAといった先進国市場が先行している。ブレーキ制御システム(ABS)が市場の中心であり、EUや日本における搭載義務化に伴い今後伸びるとみられる。大型二輪車への搭載が中心となり長期的には停滞が見込まれる。ADASやエアバッグシステムは、一部を除き研究開発段階にあり、実用化には時間を要するとみられ、普及は2025年以降と見られる。

■二輪車向けボディ系、情報系システムの世界市場

 2014年2020年予測2014年比2025年予測2020年比
ボディ系システム466億円482億円103.4%536億円111.2%
情報系システム669億円651億円97.3%685億円105.2%
 車載メーターシステム669億円643億円96.1%667億円103.7%
 情報通信システム8億円18億円225.0%
富士キメラ総研推定

ボディ系システムは、ヘッドランプシステムを指し、市場規模は二輪車生産台数に比例する。今後ヘッドランプシステムのLED化が進むとみられ、LED使用量の増加に伴い金額市場の拡大が予想される。

情報系システムの車載メーターシステムは、機械式メーターが全体の8割程度を占めるが、先進国を中心とした電装化の進展により電気式メーターへの切り替えが進展している。また、日系二輪車メーカーのハイエンド車種では、TFT LCDを用いたマルチインフォメーションシステムの採用もみられており、多機能・高機能化が今後進む見通しである。一方で、市場拡大をけん引する新興国は引き続き安価な機械式メーターが中心になる見通しであり、先進地域と新興地域で異なる需要特性が形成される。情報通信システムは、日本ではETC2.0が実用化されるが、その他システムに関しては現時点で研究開発段階である。市場形成はEUやNAFTA、日本といった先進国が先行し、新興国における本格的な市場展開には時間がかかると見られる。

参考文献:「二輪電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2015」
(2015年09月28日:富士キメラ総研)

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