光通信関連装置・デバイスの世界市場 市場動向1

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SNS、動画共有サービスの普及によりデータセンター内におけるデータの大容量化がさらに加速し、伝送速度も40G/10Gから400G/100Gへ移ろうとしている。それを受けて拠点間ネットワークも急速に高速大容量伝送化が進んでおり、光通信関連市場をけん引している。

移動体通信基地局ネットワークも光通信関連市場をけん引する第二の要因である。LTE基地局の基地局間通信では10Gが標準となった。先進国が先行しているが、北米・欧州・中国も投資の余地が残っており、今後はインド、東南アジア、南米など新興国需要が期待されている。

今回は、光通信関連装置・デバイスの市場動向と世界主要地域の需要動向を2回に分けて解説する。

■光通信関連装置・デバイスの世界市場予測
高機能繊維の機能別分類
 2014年実績2020年予測2014年比
合計7兆3,797億円9兆2,446億円125.3%
光伝送装置/関連装置5兆5,820億円6兆7,210億円120.4%
光トランシーバー/トランスポンダー7,034億円1兆1,995億円170.5%
光アクティブデバイス2,595億円4,936億円190.2%
光パッシブデバイス1,006億円1,110億円110.3%
光ファイバー/光回路デバイス6,371億円6,016億円94.4%
光測定器/製造装置971億円1,179億円121.4%
富士キメラ総研推定

光伝送装置/関連装置は2014年の市場が前年比11.8%増となった。中国の大手通信キャリアの設備投資や世界的なモバイルバックホールのトラフィック増加への対応、データセンターインターコネクトでの利用によりWDM光伝送装置が伸びた。今後もWDM光伝送装置などが通信キャリア向けで伸びるとみられる。国内市場は、2020年「東京オリンピック」での通信需要増大が予測されることから2018年頃から移動体通信の5G対応で当該製品の調達が増えると見込まれる。

光トランシーバー/トランスポンダーの2014年市場は、前年比26.0%増となった。市場規模の大きい低速や40G、10Gに加え、100Gライン側/クライアント側も伸びたことで、市場を押し上げた。今後の市場は、低速や40G、10Gは2017年頃から減少し、100Gライン側/クライアント側やAOCが市場拡大をけん引するとみられる。

光アクティブデバイスは各種LD(レーザーダイオード)が好調で、2014年は前年比9.4%増の市場となった。今後も光トランシーバー/トランスポンダーの需要増加に伴い、光アクティブデバイスも大きく伸びるとみられる。特に100G/40G LDや、Beyond 100G需要の本格化によりLN光変調器が大幅に増加すると予想される。一方当該製品の低価格化も急速に進んでいくと見込まれる。

光パッシブデバイスは市場規模の大きいWSSモジュール、光スプリッターなどが好調で、2014の市場は前年比21.2%増となった。今後データセンターにおけるデータ処理能力、データ伝送容量が飛躍的に伸びる事で、クラウドサービスにもスイッチング速度や制度、適切なルートの選択などさまざまな要求が出される。これにより、WSSモジュールの高機能化が進む。また、中国を中心とするFTTx市場の伸びや、第4世代(4G)携帯電話基地局の増設などで、通信キャリアの持つコア系ネットワークにおいてもWSSモジュールの需要が増えると予測される。しかし需要の増加に伴い、各品目の低価格化が進み2019年からは縮小に転じると予想される。

光ファイバー/光回路デバイスは中国を中心に光ファイバーの需要が増え、2014年の市場は前年比16.4%増となった。中国では国家レベルでインフラ投資が行われており、その一環としてFTTx、携帯電話基地局に使われる光ファイバー需要が高まっている。この需要は2017年から2018年まで続くとみられる。しかし、中国におけるインフラ投資のピークが過ぎる2018年以降は縮小が予想される。

光測定器/製造装置の2014年は光ファイバーケーブルの敷設増加により当該市場は前年比6.9%の増加であった。今後も光アクティブデバイス市場や、光伝送装置市場と相関して推移する見通しである。当該製品は、価格競争が起きにくい市場であり製造に高い技術力が必要とされる。

■光通信関連装置・デバイスの対象製品
光伝送装置/関連装置光伝送装置(SDH/SONET、WDM)、ルーター、L2/L3スイッチ、PONシステム、FTTx用メディアコンバーター
光トランシーバー/トランスポンダー100Gライン側光トランシーバー/トランスポンダー、100Gクライアント側光トランシーバー、40G光トランシーバー/トランスポンダー、10G光トランシーバー/トランスポンダー、低速光トランシーバー、データセンター用光トランシーバー(FCトランシーバー、エンベデッドトランシーバー、インターポーザー)、AOC
光アクティブデバイス100G/40G LD、10G LD、DFB-LD(2.5G以下)、ファブリペローLD/VCSEL、APD、デジタルコヒーレントレシーバー、光アンプモジュール、励起レーザー、LN光変調器
光パッシブデバイスWSSモジュール、コンベンショナル光スイッチモジュール、非球面レンズ、ボールレズ、光アイソレーター、光スプリッター、光アイソレーター用光学料、InP基板
光ファイバー/光回路デバイス光ファイバー、光ファイバーコード、光コネクター、光フェルール、100GコヒーレントDSP、PON用ギガメインチップ
光測定器/製造装置光スペクトラムアナライザー、OTDR、光パワーメーター、測定用光源、測定用可変光減衰器、光ファイバー融着接続機、光ファイバークリーバー
※FTTx用メディアコンバーターは国内市場を対象としたため光伝送装置/関連装置の市場には含んでいない。

参考文献:「2015 光通信関連市場総調査」
(2015年10月15日:富士キメラ総研)

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