プラスチックフィルム、機能性コーティング材の世界市場 市場動向2

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■機能性コーティング材 20品目の世界市場
 
 2014年実績
百万円
2019年予測
百万円
2014年比
総合計452,105484,498107.2
粘着テープ用粘着剤384,000404,000105.2
A.接着・剥離PETフィルム易接着処理用
ポリエステル樹脂
1,5551,655106.4
フィルム用剥離剤2,0852,622125.8
B.表面改質フィルム用ハードコーティング材16,27016,430101.0
フィルム用耐指紋
・防汚コーティング材
525600114.3
光触媒フィルム用コーティング材 ※44101.3
C.光学機能反射防止コーティング材
(AR/LR)
2,5002,620104.8
高・低屈折率コーティング材1,8502,070111.9
UVナノインプリント用樹脂460830180.4
モスアイフィルム用コーティング材125145116.0
熱線遮蔽コーティング材9001,150127.8
D.導電機能帯電防止用コーティング材16,00017,300108.1
ターゲット材
(透明導電性フィルム用)
9,2007,85085.3
導電性ペースト11,50011,800102.6
導電性ナノ粒子インク5301,450273.6
Agナノワイヤインク2,0003,900195.0
無電解めっき用パターニング材
(メタルメッシュ用)
0340
E.バリア・封止ハイバリアフィルム用バリア材料205062530.0
透明蒸着フィルム用蒸着材料1,0411,136109.1
OLED用封止材1,5408,090525.3
合計(A+B+C+D+E)68,10580,498118.2
※光触媒フィルム用コーティング材は日本市場のみを対象とした。富士経済推定

2014年の市場は前年比2.2%増の4,521億円となった。粘着テープ用粘着剤が全体の約85%を占めた。粘着テープは光学、電気電子、自動車、建築、包装分野など幅広く用いられ、今後も堅調な需要が予想される

粘着テープ用粘着剤を除いた市場では、LCD用反射防止フィルムで使用されLCD-TVの生産拡大に伴い需要が増加したフィルム用ハードコーティング材、プロテクトフィルムで多く使われる帯電防止用コーティング材、スマートフォンやタブレット端末のタッチパネル用導電性フィルムで使用される導電性ペースト、タッチパネル電極用ITOフィルムに用いられるターゲット材(透明導電性フィルム用)などの市場規模が大きく、今後もこれらの伸びが市場拡大をけん引するとみられる。


■機能性コーティング材の機能別市場展望
A.接着・剥離機能材
PETフィルム易接着処理用ポリエステル樹脂は高機能フィルムで多用されるUV硬化コーティングなどで信頼性の高い密着性を得るために重要な材料であり、またシリコーン系剥離剤は粘着加工された光学フィルムのセパレータや工程用離型フィルムで用いられており、高機能フィルム分野では欠かせない基礎材料である。単価は下落傾向であるが、使用される量が増えるため、今後も安定した市場が予想される。
剥離剤は用途やユーザーごとに様々なニーズがあるため、それに応じられる開発力、供給能力が求められる。日本市場が50%以上を占めており、特に日系ユーザーからの要求が多様なため、樹脂の配合技術や変性技術の優れたノウハウが必要となっている。

B.表面改質機能材
対象品目は、フィルムの表面硬度を高めるために用いるフィルム用ハードコーティング材などがあげられる。生産台数の多いスマートフォンやタブレット端末のITOフィルム用途、面積の大きいLCD-TVの反射防止フィルム用途で使用される。ITOフィルム用途は伸び悩むとみられるが、反射防止フィルム用途はLCD-TVの画面サイズの大型化により今後も堅調な需要が期待される。

C.光学機能材
光学機能材はフィルムに入射する光の屈折をコントロールする反射防止コーティング材(AR/LR)や高・低屈折率コーティング材などがあげられる。LCD-TVやスマートフォン、タブレット端末の市場が成熟しているため、今後は全体として横ばいが予想される。熱線遮蔽コーティングを施したウィンドウフィルムは自動車や建築で採用が進んでいるが、現状世界的にはコストの低い着色材料や銀やアルミニウムといった反射材料の採用が多い。今後の熱線遮蔽コーティング材の市場拡大が期待される。

D.導電機能材
対象品目は、製造工程や搬送時の埃の付着や素子へのダメージを防ぐプロテクトフィルムなどに用いられる帯電防止用コーティング材、プラスチックフィルムに導電機能を付与し電子デバイスとして機能させる導電性ペーストやターゲット材、導電性ナノ粒子インクなどがあげられる。導電機能材は、使用される量は少ないが、ITOや銀などを材料とするため単価が高く市場規模が大きい。
タッチパネルを使用するスマートフォンやタブレット端末の市場成熟により、導電機能材全体の市場は2016年以降年率2~3%の伸びにとどまると予想されるが、導電性ナノ粒子インクは有機TFTや有機EL照明、有機薄膜太陽電池などの量産化が進むことで大きな伸びが期待される。

E.バリア・封止機能材
対象品目は、ハイバリアフィルム用バリア材料やOLED用封止材などがあげられる。まだ市場規模は小さいが、OLEDディスプレイや照明の普及に伴う需要増加が期待される。

参考文献:「2016 高機能フィルム&コーティング材の市場展望とメーカー戦略」
(2015年10月27日:富士経済)

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