エレクトロニクス実装関連の世界市場 市場動向2

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今回は、半導体デバイスと半導体パッケージの世界市場を解説する。

■主要半導体デバイスの世界市場
 2015年2020年予測2015年比
CPU(PC/サーバー用)28億6,000万個32億9,000万個115.0%
モバイル用CPU7,747億円6,641億円85.7%
パッケージ用メモリー68億2,000万個70億1,000万個102.8%
MCP8億5,000万個11億個129.4%
DRAM単体39億個40億個102.6%
NAND単体20億7,000万個19億1,000万個92.3%
富士キメラ総研推定

CPU(PC/サーバー用)は、2014年は「Windows XP」のサポート終了による法人向けを中心にPCの需要が旺盛であったが、需要を先食いした感が強く、2015年のPC市場は縮小し、CPU市場もそれに合わせて前年比6.9%減の3億2,110万個の市場となった。その後もPC市場の減少とともに微減で推移するものと予測される。

モバイル用CPUは、BB単体の製品は、フィーチャーフォンで主に採用されていたが、同アプリケーションの減少に伴って市場は縮小している。AP単体の製品は、主にハイエンド機種で差別化を図りたいメーカーが採用するケースが多い。今後は、ハイエンド機種よりもロー~ミドル機種が増加していることで、よりコストの低いAP+BBのSoCを採用する傾向が増加していくとみられる。

パッケージ用メモリーは、ミドルレンジ以下のスマートフォンでは、NANDとDRAMを組み合わせたMCPメモリーの採用が増加しており、スマートフォンの6割超に同パッケージが採用されている。今後もスマートフォン向けでの増加が進むものとみられる。DRAMの単品パッケージは、LPDDRはモバイル向けを中心に、大容量への要求に対応したスタックでの1パッケージ品として採用されるケースが多い。単品でのエンベデッド内蔵製品やメモリーカードの需要は減少するとみられ、単品パッケージ市場は微減で推移すると予測される。

■半導体の世界市場
単位:百万USD(120.8円換算)
 2015年2020年予測2015年比
合計336,410364,100108.2%
IC275,320291,400105.8%
ディスクリート18,80020,300108.0%
オプトエレクトロニクス33,50042,200126.0%
センサー8,79010,200116.0%
富士キメラ総研推定

IC向けが最も大きく、80%以上のウェイトを占めている。2015年は、半導体の需要として大きいノートPC向けが不調であったことに加え、タブレット市場の減少やスマートフォン市場の成長が停滞した。その後、市場は回復するものとみられるものの、今後は微増での推移にとどまるものとみられる。

オプトエレクトロニクス関連は、引き続きLED関連市場を中心に右肩上がりを続けている。特に2015年は、上半期で照明関連の需要が非常に高く好調であった。今後も、市場は年率5%弱で順調に拡大していく。

センサー関連は、スマートフォンやタブレットなどの搭載に加え、自動車、医療、ウェアラブル関連機器向けでの増加も期待されている。また、IoT市場の拡大に伴い、さまざまな機器での搭載が期待される。

■ICタイプ別の世界市場
単位:百万USD(120.8円換算)
 2015年2020年予測2015年比
合計275,320291,400105.8%
アナログIC45,48051,000112.1%
MOSマイクロ61,17063,900104.5%
ロジック・ASIC90,21095,700106.1%
メモリー78,46080,800103.0%
富士キメラ総研推定

アナログICは、全ての機器に搭載されており、特に近年では、スマートフォンなど高周波対応製品のノイズ対応のためにアナログIC搭載数量の増加が進んでいる。

MOSマイクロはMPU、MCU、DSP、モバイル向けのアプリケーションプロセッサーを含めた。MOSマイクロ市場は、成長を続けていたが、2015年は、PC市場およびタブレット市場の減少に加え、スマートフォン市場においてもBBやAPのSoC化による価格低下が進んでいる。

ロジック・ASICは画像処理・通信関連をはじめ各種特定用途ICの需要に用いられる。2015年は通信基地局関連の投資が一巡したことに加え、画像処理関連のCPUチップへの統合が進んだことで、市場はマイナス成長となった。

メモリーはモバイル機器の成長によって、NAND型フラッシュメモリーおよびDRAMメモリーが増加した。特に2015年は、モバイルDRAMの搭載容量の増加に伴い、DRAMメモリーの需給が逼迫したため、一時的に価格が上昇するなど上半期の売上は非常に好調であった。一方、家電製品や民生向け機器の低調に伴い、NOR型フラッシュメモリーやSRAMなどのマイコン向けメモリー市場が縮小している。

参考文献:「2016 エレクトロニクス実装ニューマテリアル便覧」
(2016年02月25日:富士キメラ総研)


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