UV硬化型製品、レジスト関連製品の世界市場 市場動向2

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■レジスト関連製品:世界需要(数量ベース)
 2015年2020年予測2015年比
合計90,375t103,620t114.7%
半導体用レジスト9,414t11,171t118.7%
プリント基板用レジスト39,000t44,400t113.8%
FPD用レジスト41,961t48,049t114.5%
富士経済推定

2015年のレジスト関連製品市場は、9万375トンとなった。半導体用レジストはArF/液浸ArFレジストが二桁成長を続けており、今後も伸びるとみられる。プリント基板用レジストはプリント基板の増産に伴い、増加が続く。しかし、価格の下落が続くと予想される。

対象製品
分野対象品目
半導体用レジストg線/i線レジスト、KrFレジスト、ArF/液浸ArFレジスト、バッファーコート膜用材料
プリント基板用レジスト液状ソルダーレジスト、ドライフィルムレジスト
FPD用レジストカラーレジスト、ブラックレジスト、フォトスペーサ、ブラックカラムスペーサ、TFT配線用フォトレジスト(有機EL用除く)

■半導体レジスト製品:世界需要(数量ベース)
 2015年2020年予測2015年比
半導体レジスト9,414t11,171t118.7%
g線/i線レジスト5,829t6,397t109.7%
KrFレジスト2,176t2,574t118.3%
ArF/液浸ArFレジスト984t1,722t175.0%
バッファーコート膜用材料425t478t112.5%
富士経済推定

g線レジストは波長436nm、i線レジストは波長365nmの高圧水銀灯に対応している。波長が短いほど微細加工が可能だが、i線では配線幅130nmが限界であり、より微細化が必要な場合にはKrFレジスト、ArFレジストが用いられている。今後もパワーデバイスやセンサー、LED等での底堅い需要が見込まれる中で、i線レジストの市場規模は横ばいを維持すると予測される。

KrFレジストは波長248nmのエキシマレーザーに対応している。エキシマレーザーは高圧水銀灯と比べ照度が低いことから、KrFレジストでは感度の早い化学増幅型レジストが用いられている。細線化に伴い、i線レジストからKrFレジストへと切り替えられる機会が増加しており、KrFレジストの需要を下支えしている。

液浸ArFレジストは、半導体市場が鈍化しているものの、最先端ラインにおけるダブルパターニングやマルチプルパターニングの導入により使用回数が増加しており、数量ベースの市場規模は拡大する見通しである。

■プリント基板用レジスト:世界需要(数量ベース)
 2015年2020年予測2015年比
プリント基板用レジスト39,000t44,400t113.8%
液状ソルダーレジスト39,000t44,400t113.8%
ドライフィルムレジスト※1,044,4001,171,400112.2%
※単位:千m2(レジスト関連製品の合計値には含まれない。)富士経済推定

液状ソルダーレジストはプリント配線板等の最外層に用いられる配線保護用の絶縁樹脂で、被膜の硬化方法により現像型(UV硬化、熱硬化併用)、UV硬化型、熱硬化型に分けられる。用途は、電気機器や車載電装品、産業機器等のプリント配線板に広く採用されている。世界全体で車載用基板の生産増加、中国や韓国、台湾等でのプリント配線板の生産増加に伴い、販売量も順調に拡大する見通しである。

ドライフィルムレジストは、フィルム状のエッチングレジストである。片面・両面・多層基板、パッケージ基板、ITOフィルム、リードフレーム、電磁波シールドフィルム等の回路形成や、半導体バンプの形成に使用されている。近年タブレット向けの伸びが減速したが、スマートフォン市場の成長に伴いビルドアップ基板用や、フリップチップ用の需要が増加している。基板面積が小さい用途ではあるが、新興国を中心に中位機種のスマートフォン向け需要が増加している。ドライフィルムレジストは均一な膜厚という優れたメリットがあり、プリント基板の微細配線化、狭ピッチ化により、将来的にも底堅い需要が見込まれる。

■FPD用レジスト:世界需要(数量ベース)
 2015年2020年予測2015年比
FPD用レジスト41,961t48,049t114.5%
カラーレジスト15,200t17,290t113.8%
ブラックレジスト3,630t4,180t115.2%
フォトスペーサ3,770t4,210t111.7%
ブラックカラムスペーサ360t530t147.2%
TFT配線用フォトレジスト※19,001t21,839t114.9%
※有機EL用除く富士経済推定

カラーレジストはR(赤)、G(緑)、B(青)の色素をカラーフィルタ上に配列させるための感光性材料である。LCD面積の大きい大型テレビ需要が低迷、ノートパソコンやタブレット端末も需要が伸び悩んでおり、カラーレジスト需要は、今後も微増で推移する。ブラックレジストは液晶カラーフィルタ上で隔壁を形成し、R(赤)、G(緑)、B(青)のRGBの三色部を格子状に囲むための感光性材料である。カラーレジスト連動しており、市場は微増で推移する。

フォトスペーサは液晶パネルにおいて、2枚のガラス基板間の液晶材料の厚みを一定に保つための柱状材料(テーパー)である。スマートフォン需要が新興国向けに拡大しているが、大型テレビ需要の減速から受ける影響が大きい。また、一部の大型テレビではスペーサに遮光性を持たせた、ブラックカラムスペーサを採用するケースが見られる。

TFT配線用フォトレジストは、LCDのITO膜配線パターンやアクティブ素子を形成するための感光性材料である。新興国向けにスマートフォン需要が伸びてはいるが、LCDの面積ベースの生産動向に与える影響は少なく、TFT配線用フォトレジストの需要は微増傾向が続くものと見られる。

参考文献:「2016 光機能材料・製品市場の全貌」
(2016年03月30日:富士経済)


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