大型二次電池の世界市場 市場動向2

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■大型リチウムイオン電池構成部材の市場規模:世界市場
 2015年2025年予測2015年比
合計3,641億円2兆2,169億円6.1倍
正極活物質1,451億円8,750億円6.0倍
正極集電体128億円675億円5.3倍
負極活物質442億円2,757億円6.2倍
負極集電体336億円1,483億円4.4倍
セパレータ997億円6,877億円5.7倍
電解液287億円1,627億円6.9倍
富士経済推定

大型リチウムイオン電池の正極活物質はニッケル・マンガン・コバルトを用いた三元系やニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウムが採用されている。近年は低価格かつ一定の技術力を持った中国メーカーが台頭してきているが、車載向けではハイスペック化の進展により高い技術力を持ったメーカーの伸びが期待される。

負極活物質は車載向けでは天然黒鉛をベースにした開発が主流であったが、今後は天然黒鉛と人造黒鉛の混合品の採用が広がると予想される。

セパレータは車載向けを中心に塗布型の採用が増えている。電池の安全性に直結する保安部品であるため、他の部材に比べて今後の価格下落幅は小さい。中国ではセパレータメーカーとリチウムイオン電子メーカーの結びつきが強固になっており、合弁企業の設立や戦略的な提携が目立っている。

電解液は環状カーボネートと鎖状カーボネートの混合物を溶媒とし、ヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)などのリチウムイオンを含んだ電解質を用いる。電解液の価格は2015年末からのLiPF6の価格上昇を受けて、2016年も上昇を続けている。車載向けは日本や中国の電解液メーカーのシェアが高い。


■大型ニッケル水素電池構成部材の市場規模:世界市場
 2015年2025年予測2015年比
合計376億円442億円117.6%
正極材94億円111億円118.1%
負極材236億円275億円116.5%
セパレータ35億円44億円125.7%
電解液11億円12億円109.1%
富士経済推定

2015年以降、HEV市場を牽引するトヨタがニッケル水素電池採用モデルの投入を計画していることから、当面市場は拡大傾向で推移すると予測される。ただし、同社はリチウムイオン電池採用モデルを増加させていくと見られ、長期的にはニッケル水素電池に対する需要も縮小に転じると予測される。

■大型電気二重層キャパシタ構成部材の市場規模:世界市場
 2015年2025年予測2015年比
合計79億円218億円2.8倍
正極材47億円126億円2.7倍
電解液32億円92億円2.9倍
富士経済推定

大型電気二重層キャパシタは次世代環境自動車分野の需要が中心である。2015年は中国のPHVバス向けが増加した。今後はマイクロHV向けの拡大も期待される。また、動力分野でフォークリフト向けなどの増加も予想される。

電極材と電解液、共に日本メーカーのシェアが高い。電気二重層キャパシタメーカーは大量調達によるコスト低減を図っており、電気二重層キャパシタの量産に伴い、今後は構成部材の低価格化が進むとみられる。


参考文献:「エネルギー・大型二次電池・材料の将来展望 2016
-エネルギーデバイス編-」
(2016年07月04日:富士経済)


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