プラスチックフィルム・シート市場 市場動向1

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フィルムおよびシートは樹脂の代表的な加工方法であり、汎用樹脂からエンプラ、スーパーエンプラまで、さまざまな樹脂がプラスチックフィルム・シートとして活用されている。採用用途も幅広く、容器・包装、エレクトロニクス、自動車、エネルギー・環境、農業、建材、ライフサイエンスなど多岐にわたる分野で利用されている。

今回は、プラスチックフィルム・シートの国内及び世界市場を解説する。

■プラスチックフィルム・シートの国内市場(51品目)
 2016年比2020年予測2016年比
合計1兆5,604億円
(3,670千t)
1兆5,650億円
(3,731千t)
100.3%
(101.7%)
汎用樹脂フィルム8,593億円
(2,157千t)
8,441億円
(2,147千t)
98.2%
(99.5%)
エンプラ・スーパーエンプラフィルム2,692億円
(380千t)
2,752億円
(396千t)
102.2%
(104.2%)
シート3,166億円
(923千t)
3,248億円
(951千t)
102.6%
(103.0%)
その他1,154億円
(211千t)
1,209億円
(237千t)
104.8%
(112.3%)
富士キメラ総研推定

汎用樹脂フィルムは、容器・包装用途で使用されるPE(ポリエチレン)系フィルムやPP(ポリプロピレン)フィルムが中心で、2品目で市場の60%以上を占める。多くの品目が成熟市場であり、価格低下も進んでいるため、市場は微減が予想される。偏光板保護フィルム向けのアクリル系フィルム(光学用)、建材化粧フィルムや自動車用加飾フィルム向けのアクリル系フィルム(その他)は数量ベースでの伸びが期待される。

エンプラ・スーパーエンプラフィルムは、世界市場と同様、ディスプレイ用途が中心のPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(光学用)、食品包装用途が多いPETフィルム(包装用)、太陽電池バックシートや絶縁フィルムなど向けのPETフィルム(工業用・その他)の市場が大きい。また、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)フィルム・シート、LCP(液晶ポリマー)フィルムの伸びが期待される。今後はOLED用位相差フィルム向けのPC(ポリカーボネート)フィルム、インフラ整備など建材向けのPVF(ポリフッ化ビニル)の需要増加が予想される。

シートは、主に食品容器に成形加工されるA-PET・O-PETシート、PP系シート、OPS(二軸延伸ポリスチレン)シート、HIPS(耐衝撃性ポリスチレン)シートが市場の中心である。その他は、紙おむつ向けが中心の不織布の需要増加が予想される。


■プラスチックフィルム・シートの世界市場(39品目)
 2016年見込2020年予測2016年比
合計12兆6,562億円
(48,671千t)
13兆9,288億円
(54,712千t)
110.1%
(112.4%)
汎用樹脂フィルム7兆9,988億円
(39,306千t)
8兆8,705億円
(44,327千t)
110.9%
(112.8%)
エンプラ
・スーパーエンプラフィルム
1兆5,647億円
(2,948千t)
1兆6,917億円
(3,295千t)
108.1%
(111.8%)
シート1兆4,688億円
(1,762千t)
1兆5,836億円
(1,879千t)
107.8%
(106.6%)
その他1兆6,240億円
(4,655千t)
1兆7,831億円
(5,165千t)
109.8%
(111.0%)
富士キメラ総研推定

汎用樹脂フィルムは、容器・包装用途で使用されるPE系フィルムおよびPPフィルムの市場が大きく、今後も新興国の経済発展に伴う包装需要の増加により市場拡大が予想される。また、自動車用途が中心で遮音膜やHUD用膜などで使用が増えているPVB(ポリビニルブチラール)フィルムや、建材化粧フィルムとして使用されるアクリル系フィルムは今後の伸びが期待される。

エンプラ・スーパーエンプラフィルムは、食品包装などに用いられるPETフィルム(包装用)、ディスプレイ用途が中心のPETフィルム(光学用)、太陽電池バックシートや絶縁フィルムなど向けのPETフィルム(工業用・その他)が大部分を占める。他には食品包装用途で利用されるPA(ポリアミド)フィルムも市場が大きい。今後、スマートフォンなどで使われるFCCL(フレキシブル銅張積層板)向けの需要が大きいLCPフィルム、太陽電池バックシート向けのPVDF(ポリフッ化ビニリデン)フィルム、スピーカー振動板向けで使われ新規用途開拓も進められているPEEKフィルム・シート、OLEDやグラファイトシート向けのPI(ポリイミド)フィルムなどが伸びるとみられる。

シートはPCシートとPMMA(ポリメチルメタクリレート)シートを対象とした。PCシートは建材用途が中心であり、世界的な建材の需要増加に伴い市場拡大が予想される。その他は不織布が90%以上を占め、紙おむつなどの衛生材料用途を中心に今後も市場が伸びるとみられる。


■調査対象のプラスチックフィルム・シート
調査対象対象品目
汎用樹脂フィルム
(18品目)
PVCフィルム、PE系フィルム、PPフィルム、PO系フィルム、PSフィルム、PVAフィルム(光学用)、PVAフィルム(その他)、EVOH系フィルム、PVDCフィルム、PVDC系共押出フィルム、EVAフィルム、PVBフィルム、PMPフィルム、アクリル系フィルム(光学用)、アクリル系フィルム
(その他)、TPUフィルム・シート、セロハン、TACフィルム
エンプラ
・スーパーエンプラフィルム
(20品目)
PAフィルム、PCフィルム、COP・COCフィルム、変性PPEフィルム・シート、PETフィルム(包装用)、PETフィルム(光学用)、PETフィルム(工業用・その他)、PENフィルム、PBTフィルム、超高分子量ポリエチレンフィルム、PTFEフィルム・シート、ETFEフィルム、PVFフィルム、PVDFフィルム、その他フッ素フィルム、PPSフィルム、LCPフィルム、PEIフィルム、PIフィルム、PEEKフィルム・シート
シート
(8品目)
PP系シートA-PET・O-PETシートHIPSシートOPSシートEVOH系共押出シート、PMMAシート、PCシート、その他エンプラシート(POM・PPS)
その他
(5品目)
PLAフィルム・シートバイオプラスチックフィルム、生分解性プラスチックフィルム・シート、合成紙、不織布
※太文字の品目は国内市場のみ対象富士キメラ総研推定

参考文献:「2016年 プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望」
(2016年07月27日:富士キメラ総研)


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