ディスプレイデバイス・タッチパネルの世界市場 市場動向2

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■OLEDディスプレイの世界市場

 2016年見込2021年予測2016年比
OLEDディスプレイ合計1兆6,232億円3兆9,648億円2.4倍
大型AMOLED数量501万枚1,718万枚3.4倍
金額1,920億円1兆1,686億円6.1倍
中小型AMOLED数量3億8,518万枚9億252万枚2.3倍
金額1兆4,049億円2兆7,573億円2.0倍
PMOLED数量6,790万枚9,996万枚1.5倍
金額264億円389億円1.5倍
※金額はモジュールベースで算出富士キメラ総研推定

<大型AMOLED:TV、PCモニター、ノートPC、タブレット、パブリック向けのAMOLEDを対象。>
2015年はTV、タブレット端末向けが市場の大半を占めた。TV向けは前年同様ハイエンド機種中心の出荷となった。出荷数量は全体の一割程度である。一方、タブレット端末向けは引き続きSamsungのハイエンド機種に搭載され増加した。2016年は、TV向けは増加するが、タブレット端末向けは減少する。Samsung Displayは好調な「Galaxy」シリーズでの採用率の上昇に伴い、スマートフォン向け中小型AMOLEDの出荷を増加させており、タブレット端末向けの生産能力が不足している。

2015年からはパブリック向け、2016年にはノートPC向けの出荷が開始され、将来的にはPCモニター向けも計画されるなど、今後出荷数量の増加が期待される。各社とも用途拡大を進めてはいるものの、LCDとの競合から、コストダウン、歩留まりの低下が最優先課題となっている。

<中小型AMOLED:上記大型AMOLED以外を対象。>
当該市場は、Samsung Displayが自グループのSamsung El.のスマートフォンを中心に出荷を伸ばし、市場拡大をけん引してきた。同社は2015年にパネル外販を強化し、中国スマートフォンメーカーを中心に採用を獲得した。特に、2015年から2016年かけてOPPO、vivoなどのAMOLED搭載機種が好調であったことや、Appleが搭載機種開発の方針を打ち出したことから、中国スマートフォンメーカーの間でAMOLED搭載に対する関心度が高まっている。

また、2015年は「Apple Watch」が投入され、スマートウォッチ市場が本格化したことも市場の拡大の要因となった。AMOLED搭載のスマートウォッチは「Apple Watch」と「Galaxy Gear」シリーズがあり、ともにプラスチック基板を採用している。このうち「Galaxy Gear Fit2」ではフィルムセンサーと組み合わせることで、湾曲ディスプレイを実現している。

今後は2017年後半にAppleへ供給が開始され、2018年には「iPhone」のフラッグシップモデルに搭載されるとみられることや、Samsung Display以外のパネルメーカーで生産技術の確立、量産が進むことから、市場は拡大が続くと予想される。

<PMOLED>
PMOLEDは、スマートウォッチ・ヘルスケアバンドやフィーチャーフォンのサブディスプレイのうち、ハイエンド機向けに搭載されている。また、車載用のカーオーディオ向けに発色・画面の質、製品差別化目的などで採用されている。今後もスマートウォッチ・ヘルスケアバンドが市場をけん引すると見られる。


■電子ペーパーの世界市場

 2016年見込2021年予測2016年比
数量5,047万枚1億60万枚2.0倍
金額588億円704億円119.7%
富士キメラ総研推定

当該市場は、電気泳動方式(マイクロカプセル・マイクロカップ型)の電子ペーパーを対象とした。電子ペーパーは薄さ、軽さ、電源を切っても表示が維持される機能、低消費電力、反射光表示、視野角の広さ、一定のフレキシブル性など、液晶にはない長所をいかしてさまざまなアプリケーションへの提案が行われている。

用途は物流タグ、旅行タグ、椅子など家具、楽器などへの組み込みなどと広がっており、市場は数量ベースでは拡大するとみられる。一方、金額ベースでは用途が広がり単価が下落しているため当面縮小するが、出荷数量の増加とともに、次第にプラスに転じると予想される。電子書籍リーダー向けは普及が一段落していることから出荷数量は横ばいとみられる。今後は、クレジットカードなどのICカード、物流タグ、航空用手荷物ラベル用途などで需要拡大が期待される。


■タッチパネルの世界市場

 2016年見込2021年予測2016年比
タッチパネル合計19兆6,541億円20兆3,454億円103.5%
静電容量式数量19億3,113万枚23億7,624万枚123.0%
金額18兆8,332億円19兆8,254億円105.3%
抵抗膜式数量9,826万枚5,238万枚53.3%
金額8,209億円5,200億円63.3%
※金額はモジュールベースで算出富士キメラ総研推定

<静電容量式タッチパネル>
スマートフォン市場の急拡大と連動し、当該市場は高成長が続いてきたが、2014年以降はスマートフォン市場の鈍化により、拡大ペースが緩やかになっている。

PCモニター・AIOやノートPC向けは2016年に出荷数量が増加に転じる見込みである。今後はセット市場が縮小していく中でタッチパネル搭載率は上昇し、静電容量式タッチパネル出荷は微増傾向が続く見通しである。スマートフォン向けや車載ディスプレイ向けで安定的な出荷数量拡大が続く見通しであり、今後も市場拡大をけん引するとみられる。

<抵抗膜式タッチパネル>
当該市場は、フィーチャーフォン向けが最も多いが、フィーチャーフォンの生産台数が大幅に減少したことで市場も縮小している。民生機器では静電容量式タッチパネルへの切り替えが進行している。一方産業向け需要は、動作信頼性や手袋を付けての操作などでは抵抗膜式タッチパネルが優位であることから、長期的な観点でも市場は底堅く残ると予測される。


参考文献:「2016 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望(上巻)」
(2016年08月12日:富士キメラ総研)


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